『キング牧師と文鮮明師』という本が出版されました。
自叙伝に続いてベストセラーになることを願いたいと思います。
以下、新聞に掲載された書評を転記します。
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『キング牧師と文鮮明師』 山本 秀明編著

「壁」を崩して人類を一家族に
アメリカでは建国以来、人種問題、特に黒人を差別する問題が最大の課題だった。神のもとで人は皆平等という建国理念にもかかわらず、現実には奴隷制が存在し、その存廃をめぐって南北戦争も起こった。リンカーン大統領がこの分裂の危機を救い、奴隷解放宣言を行ったが、しかし、その後も黒人へのリンチや差別、白人と黒人の分離は継続してきた。
この状況を打破したのは、1950年代から60年代、マーティン・ルーサー・キング牧師を中心としてくり広げられた非暴力主義による公民権運動だった。それは敵を愛し敵のために祈れというキリストの精神に基づいた運動で、その結果、南部でも、連邦政府レベルでも、しだいに差別廃止が実現されていった。
キング牧師は1968年暗殺されたが、彼と共に公民権運動をくり広げた指導者たちの間で、「キング牧師が国家的次元で行った偉業を、世界的次元で行う人物」と評価を集めている人物がいる。それが統一運動の創始者、文鮮明師だ。
編著者は、彼ら公民権運動を推進してきた指導者たちが、文師の統一運動に共鳴し、積極的に参加している事実を知り、両者のつながりに興味を抱くようになったという。そして彼らから体験談を聞き出して、2人の共通点と偉業に関する証言としてまとめたのが本書だ。キング牧師の最期に立ち会ったジェームズ・バベル牧師はじめ6人の宗教指導者が登場する。
彼らが共通に評価するのは、文師が失われた家庭の神聖さを取り戻す運動を展開してきたことだ。奴隷制が何世代にもわたって性倫理を破壊してきたので、黒人の間では家庭基盤の破綻(はたん)が顕著。それが貧困や犯罪の温床でもあった。この未解決の問題に解決の道を切り開いたという。
文師の行動力にも驚嘆の念を表明する。神の愛を実践し、人種や宗教の壁を崩す運動は世界的次元で展開されて、彼らは人類一家族を実現する地球規模の公民権運動と位置づける。
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