私でもどうして痛みが無いはずがありません。
見た目は強気でいましたが、
喉が詰まり骨身にしみる悲しみが
一、二度ではありませんでした。
心が弱くなる時ほど
「私がこのように牢屋で消えて無くなる男ではない。
私は必ずもう一度立つ。確実にもう一度立つ。」と、
歯を食いしばりました。
「この全ての痛みを私の中に隠し抱いて行くのだ。
教会の全ての重荷を背負って行くのだ。」
と考え心をせき立てました。 <自叙伝より>
ともすれば、メシアであるからお父様は我々とは違う
特別な人間なのだと考えがちなのですが、
実は大変な痛みや苦しみを通過して来られた方であることが
この一節から分かります。
何度も何度も御自身を励まし、
せき立てて歩んで来られたお父様です。
私達の現実的な困難は、実に小さな次元の物であると
気が付かされます。
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